音楽THE 2アーティストレビュー

サカナクション山口一郎がプロデュース!?再始動した注目バンド「THE 2」とは

「プロモーション」

「THE 2」との出会い。

このサイトでも度々紹介している「赤い公園」というバンド。
昨年、惜しまれつつも解散してしまい、その後各メンバーの動向をSNSで追っていたのだが、先日、Twitterでこんなツイートが流れてきた。

ついにメンバーの一人が活動する!と思ったのと同時に「THE 2」というバンドを初めて知る。
どうやら活動休止していたが、メンバーが変わり再始動とのことで、とても気になる!

というわけで、私のようにこれからこのバンドを知りたいと思っている方!
良かったら参考にしてください。

おすすめプレイリストはこちら。

「THE 2」のこれまでと曲の魅力について。

THE 2」というバンドは元々「The SALOVERS」として活動していたVo,古舘佑太郎が「ポニーテールスクライム」のGt.加藤綾太と結成した。
どちらも当時所属していたバンドが活動休止していたので、バンド活動に飢えていたことがキッカケになる。

二人が所属していたバンドはどちらも聴いてみたが、真っ直ぐな音楽を奏でている印象があり、相性は良かったのかなと思う。

その後、精力的に活動していたが当時のドラムが卒業する事により、活動は一時休止となっていた。

そこに今回、Ba.森夏彦(ex.Shiggy Jr.)とDr.歌川菜穂(ex.赤い公園)が加入することにより活動再開した。

4人に共通するのは全員がこれまでいたバンドが解散または活動休止しているので、お互いの気持もわかりつつ、バンドをやりたい気持ちが強いメンバーが揃っている印象だ。

私が彼らを知り、真っ先に調べた時に最初に聴いたのがこの曲。

「ケプラー」

イントロから全開にフルスイングしてくる音。
後頭部をガツンと殴られたような音の衝撃が頭をスッキリさせるような気持ち良さ。

そのまま胸ぐらを掴まれ、目の前で歌われる惑星を入れた宇宙を取り入れた壮大な歌詞と一人の人間の成長に合わせた価値観の変化が面白い。
またわずか20秒でサビに入る勢いは決して雑に作られておらず、計算的にリスナーの耳に音を届けようとしている構成になっている。

これが彼らの全てではないが、キャッチーで初めて聴く人には入り口としてとても良い曲でした。
バンドサウンドが好きな人にはぜひ聴いてほしい。

 

「ルシファー」

個人的にはこのライブバージョンの方がより力強さを感じる曲。
最初に弾き語りで歌われる人としてあるまじき感情。しかしそれは人の中にある妬みや嫉みを具体にした言葉であり、まさに「ルシファー」である。

えっ!?と思えるけど、古舘が歌うだけで、サウンドに乗るだけで全然泣ける曲ではないのに涙が出てしまう。
胸の中のもやっとした塊が時々激しさを増す、それを音楽にするとこうなるんだなと思わせてくれる。
その苦しさの中でも、冷静をがく様がただ激しいだけでなく、繊細さも感じさせる。

聴けば聴くほど、一緒に叫び歌いたくなる。暴れたくなる。
そして見れば見るほど目が話せないライブ映像となっている。

 

「ブラックスター」

THE 2」の4周年、バンドとしての第2章を始めるにあたり作られた曲である。

苦しい思いをした中で、色々なものを背負っていたが、自分のためにもがこうと抗う気持ちが入った曲。

イントロのキラキラした音。
音なのに眩しさがあるような気がする。

歌詞の一つひとつが胸に突き刺さる、苦しさや葛藤がある中で一歩一歩進んでいる。
今も多くの人が同じ状況にいるかもしれない。

決してこの曲は応援ソングではなく、あくまでも俺はこうやって行くからねと背中で語る曲だ。

励ますような言葉は何も無いが、どこか勇気付けられる曲になっている。

「プロモーション」

まとめ

真っ直ぐな気持ちを表現した曲は、不器用でもとにかくひたすらに真っ直ぐ進んできたからこそなのかもしれない。

特に音楽を生業にしている中で、バンドは一人ではやっていけないからこそ色々な痛みもあった。
しかし、誰に言われるまでもなくそれでも愚直にやってきたからこそ奏でられる音が魅力的だ。

そんな彼らだが、新メンバーを迎えての再始動。
更にとんでもないツイートが流れる。

まさかのサカナクション「山口一郎」によるプロデュースも入り、これまでとは全く違う構成の音楽。
山口サウンドの中で、「THE 2」がどんな音楽をやるのか。期待値が上がります。

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ではまた〜

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