コラムELLEGARDENコラム

【コラム】私をバンド好きにした「ELLEGARDEN」の出会いと魅力を語ってみる。

「プロモーション」

10年の月日を経て、ついに活動再開した伝説のバンド

ついに、、、ついにこの時がきた。

新アルバム制作を今か今かと待ちわび、日々なにかしらの情報が入るたびに騒がれているロックバンド。

ELLEGARDEN

メディアの出演がほとんどないにも関わらず、口コミや評判はもちろん、一度聴けば病みつきになるくらい魅力的な音楽を武器に年々、人気を拡大してきた。

そんな人気絶頂の中、突然の活動休止を発表した2008年。
多くのファンが悲しみ、ショックを受けたあの日から10年はあっという間に経ち、2018年に活動再開が発表された。

私は発表を知った瞬間に全身に鳥肌が立ち、目からは喜びの涙が流れた。
もしかしたら同じ気持ちになったファンはたくさんいるかもしれない。
SNSではたくさんの歓喜コメントが流れ、多くの人が待っていたことがわかった。

活動再開後、すぐに行われたライブではまさかの「ONE OK ROCK」(以下、ワンオク)とのツーマンと豪華なスタートを切り、見事に一瞬でチケットがソールドアウトしたことは言うまでもなく、私もチケットが取れず日頃の行いを少し恨んだ。

ライブ本番はあのワンオクを持ってしても、メインである彼らを到底食うことはできず、数あるバンドの中でも圧倒的な存在であることがわかる。
また活動中のときから親交の深い「ストレイテナー」や「アジカン」などの同年代バンド仲間がライブを見に来たり、後々一緒にツアーを周るなど、仲間内でも愛されている存在なことがよく分かる。

そんな仲間からもファンからも愛され、またたくさんの後輩バンドにも影響を与えている存在がいるだろうか。

私もロックバンドが好きになったキッカケの一つは間違いなく「ELLEGARDEN」だ。
当時を改めて振り返るとこの「ELLEGARDEN」愛を語りたくなったので、当時のことを思い出しながら書いてみることにしました。

 

待望の6枚目アルバムが遂に発売日決定!

 

「プロモーション」

アニメ主題歌からの意外な出会い方

私が「ELLEGARDEN」の曲を初めて聴いたのは中学生の頃でした。

当時はJ-POPが主流の時代、バンドなら「スピッツ」とか「オレンジレンジ」「アンダーグラフ」当たりが人気だった覚えがあった。
ドラマのタイアップや音楽番組でテレビに出ないと存在すらなかなか認知してもらえなかったので、一発屋的に有名になるアーティストも多かった。

私も例にもれず、テレビで知る機会が多かったのですが、少し違っていたのが漫画やアニメが好きだったこと。
加えてバスケをやっていたこともあり、それこそメジャーな作品からマイナーなものまで片っ端からバスケ漫画を読んでいた。
特にその頃読んでいたのが今無き「月刊少年ジャンプ」で連載されていた「I’ll(アイル)」というバスケ漫画。

OVAとしてアニメ化もされていたのでそこそこ人気があった作品と思う。
またDVDを借りるならお馴染みのTSUTAYAでDVDを借りて観ていたときだった。

これが今考えれば運命の出会い。この作品のEDテーマを担当していたのが「ELLEGARDEN」であり、つかわれていたのが今も人気の「風の日」と「右手」だった。

「風の日」

第一印象で受けたかっこ良さは今も変わらず。
当時、自分には聴き馴染みの無い激しいギターリフ。日本語と英語が入り交じるハイブリットな歌詞。

これまで聴いていたどの音楽よりも輝いていた。
子供ながら胸にぐっと来るという数少ない経験をしたのは、この時。
MDに録音して何度も何度も聴いていた。

同級生はもちろん、先輩も含めて全く知られていないこともあり、自分だけが知っているというのも誇らしい気がした。

特に「風の日」は歌詞が好きで、授業中に歌詞をノートにメモしたりしていました。

”雨の日には濡れて、晴れた日には乾いて
寒い日には震えているの当たり前だろ
次の日には忘れて、風の日には飛ぼうとしてみる
そんなもんさ”

何気ない毎日の中で当たり前のことだったり、辛いことがあったり楽しいことがあったり、時には馬鹿なことをしてみたり、そんな気持ちになっているときにいつも聴いていた。
辛い時に聴いたら励まされ、楽しいときに聴きともっと楽しくなれる。

ELLEGARDENの中では初期曲の部類に入ると思うが未だにファンに愛されている理由がよくわかる。

もう一曲の「右手」はライブで演っていたという情報をほとんど聞いたことがないので、比較的マイナーな楽曲だと思うが個人的にはTOP10に入る曲なのでぜひ聴いてみてください。

・耳に残るメロディ
・日本語歌詞と英語歌詞の使い分けの上手さ

メロディは各曲ごとに印象的なパートがあり、イントロだったり、サビだったり、一瞬でこの曲だと思わせるのが上手い。
盛り上がっていくポイントもわかりやすいので、ライブに行きたくなるのもライブバンドならではだ。

英語歌詞をメロディに乗せた時と日本語歌詞ではまったく別の印象を与えてくれる、英語だと意味はわからないけどメロディにハマっているから耳心地が良いみたいな。
洋楽的な要素と、意味をしっかりと伝えたいところは日本語にしている。(英語歌詞の曲も意味はちゃんとありますが!)
この点も当時はどのバンドにもない独自の魅力だったように感じた。

「プロモーション」

コピーバンドが多いのは、ファンから愛されている証拠

私は高校生の時にバンド活動を始めたのだが、それをキッカケに音楽への触れ方が変わりました。
まぁ、聴くだけでなく弾くことも増えたってだけですが…

実際に演奏しようとすると、今まで聴いていた音楽が急に牙を向いてきたという印象がありまして、
毎日の様に聴いていたカッコいいリフはどれも演奏技術が高く、ライブ映像も”聴く”というよりとにかく手元を”見る”ことに集中し、何度も同じところを繰り返しながら、なかなかに辛抱強く音楽に触れる日々が続いてました。

もちろん弾けるようになればめちゃくちゃ楽しいのが醍醐味なので、ギターでもベースでも始めてみてください笑

それはさておき、高校に上がると自分と同じようにバンドを始める人が多く、人気どころだと「BUMP OF CHICKEN」や「RADWIMPS」、「アジカン」あたりをやるバンドがいましたが、そこで火を吹くように「ELLEGARDEN」をやるバンドが増えていきました。
私も初めてライブハウスで演奏したのが、ELLEGARDENの「ジターバグ」だったのが、今でもいい思い出です。

「ジターバグ」

リードギターのアルペジオが絶妙に初心者には難しく、ここさえ乗り越えればめちゃめちゃ楽しい。
ドラムやベースとリズムを合わせるところはグルーブ感もあり、後にも先にもこの曲で一番盛り上がったライブができた。

そんな感じで実はコピーする難易度はそんなに高くない、エフェクターも特殊なものは一つも必要なかったから最悪フットスイッチがあれば、歪みとクリーンで演奏できてしまう。
学生で活動をしていたほとんどのバンドは「ELLEGARDEN」の曲をライブでやっていた印象がある。
それこそ「風の日」「Missing」「Marry Me」 あたりが多かった気がする。

また演奏の場はライブハウスだけでなく高校の文化祭でもやるので学校中で徐々に広まっていった。
後にも先にも瞬く間に広まっていったと感じたのは「ELLEGARDEN」

クラスのやんちゃな部類のグループが歌っているのを聴いたときは驚いたし、女子からMDを貸してと言われたのも懐かしい。

色々な人に愛されるバンドは「BUMP OF CHICKEN」もあったが、露出も当時多くなかった中で音楽のみでここまで広まったのは凄い。

「Marry Me」

 

そんな学生時代は彼らの音楽を聴かない日は1日もなかった。

活動休止のショックとその後…

大学生になり、ライブに行くことを親に許してもらえるようになる。
同時にアルバイトも解禁されたので、これでようやくお金を貯めて行くことができる嬉しさがあった。
それまでは兄が買ったライブDVDをこっそり見ていた、早くこの場所に行きたいという気持ちが日に日に強くなっていく。

特に好きなライブDVDはこちら。

すでにこの時点で彼らの人気はピークを迎えており、ライブ会場の規模もどんどん大きくなっていくのにライブのチケットがなかなか取れない日々があり、悔しい日々を過ごしていた。

 

そうこうしている間に、突如ショックなニュースが流れる。
2008年5月2日に突如、解散休止の発表があった。

もう彼らの新しい曲が聴けないのかと、ライブも見ることができないのかと、なぜ、どうしてという気持ちは多くのファンが思った。
また当時は活動休止=そのまま解散というケースもあったことで、どうなるかわからない。

私もとてもショックを受けた、一度もライブに行けず、悔しい日々を過ごす。

 

この時に私が特に聴いていたのが「Middle Of Nowhere」だった。
彼らの曲はメロコア、パンク、イージーコアにカテゴライズされるが珍しくダウナーな曲。

英語の詞なので、最初は意味もわからず聴いていたが、後に「誰もいない場所」や「道半ば」という意味を知り、この当時の心境に刺さった。

そして最後のライブでは「大学の休学のようなものだから、待ってて」という言葉を信じて、復活を待つことになる。

各メンバーがそれぞれ新しいバンド、「THE HIATUS」「Nothing’s Carved in Stone」などとして活動を始めた。色々な場所で各メンバーが活動をする姿を見れた嬉しさはあったし、私は特に「Nothing’s Carved in Stone」は何度もライブハウスで見てきたので、それはそれで満たされていた。

しかし、ライブに行くたびに「ELLEGARDEN」の存在はいつも頭の隅から決して離れなかった。

2011年、東日本大震災の復興を願ったライブで細美武士がアコギで「Make a Wish」を演奏した映像をなにかの機会に見たとき、感動と共にどこか乾いていた部分が満たされた気がした。

そこから少しずつだが、なんとなくまた「ELLEGARDEN」になにか動きがあるのかもしれないと思った。

 

そして社会人になり、時折聴くことはあっても回数は徐々に減っていった。
たくさんの若手バンドが出てくる中で、音楽を始めるキッカケに「ELLEGARDEN」が含まれている、またカバーしているバンドも出てきたりするなど、

「プロモーション」

活動再開とこれからの生きる楽しみになった!

気がつけば、社会人として当たり障りのない日々を過ごしている中、
2018年5月10日に待望の活動再開が発表された。

これは飛び上がるほど嬉しかったし、なぜか涙が出てきた。

SNSではたくさんのファンやバンドのツイートが溢れており、改めて彼らが与えた影響力は音楽ファンだけでなくバンド界でもとてつもないことがわかる。

復活ライブはとんでもない倍率により、行くことは叶わなかったが、復活の「Make a Wish」は映像でもやばかった。

CD音源では聴けない、イントロのギターの掛け合いはいつ聴いても涙が出る。

ZOZOマリンスタジアムの外にもチケットが取れなかったファンが押しかけるほどのライブだった。
最後の細美さんのガッツポーズが物語っている。

その後、コロナの影響によりライブが中止になることもあったが、オンラインでのアコースティックライブを行うなど、精力的に活動をしている。

そして2022年2月、待望の新アルバム制作が発表された。前作から待望の16年振りである。
細美さんは単身アメリカにて、現在デモ曲を作成しているとのこと。

これからの彼らの活躍を期待しつつ、当時のバンド熱が更に燃え上がること間違いなし。

ぜひあまり聴いたことが無い方、たくさんの若手バンドが影響を受けたルーツとも言える「ELLEGARDEN」の楽曲、ライブ映像を見てほしい。

良かったらこちらの記事もどうぞ。同世代なら共感してもらえるはず…!

【コラム】1980~1990年生まれ世代の人がハマったバンドについて語ってみる。

ではまた〜

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