ユニゾンの魅力は1stアルバムに詰まっていると大きい声で言いたい!
長くバンド業界で人気を博しており、今尚活躍をしているロックバンド「UNISON SQUARE GARDEN」(以下、ユニゾン)
個人的にはとても好きなバンドの一つであり、初めて出会った頃からもう10年以上は聴き続けているので間違いなく私の音楽生活に欠かせないバンドと胸を張って言いたい。
そんな彼らの魅力はとにかく引き出しが多いこと。新曲が出れば、次はどんな曲なんだろうと常にワクワク感を与えてくれる存在であり、想像の斜め上の発想と期待のハードルを軽々と超えてくる。そのため、飽きがこないし今も尚、聴き続けることできている理由だ。
そんなユニゾンは現在(2023年2月)まで8枚のアルバムを出しており、曲数だけなら193ある。
その中でも個人的におすすめしたいアルバムがこちら。
1stアルバム「UNISON SQUARE GARDEN」
メジャー初のアルバムである本作はユニゾンで作詞作曲を担当しているベースの田淵さんも「自称インディーズベスト」と言っており、まだインディーズの荒削りの曲が収録されており、メジャー活動に向けての自己紹介的な形で出している。
1枚目にして自らのバンド名を入れているのはそういう理由だろう。
そのやり方にかなりの覚悟と自信を感じるし、挨拶がわりの一枚としてコンセプトもしっかり固まっている。
何よりこれから生まれる曲の原石でもある、このアルバムをぜひ聴いてもらいたい。
というわけで、何が魅力なのか語ってみようと思います。
1stアルバムの中でユニゾンを象徴する、荒削りが魅力の1曲!
まず背景としてユニゾンはインディーズ時代から精力的に曲を作っていたバンドである。
噂では当時から50曲以上、未発表の曲もあったとか。
主に作曲を担当している田淵さんは今なお、多くの曲を作っていることからも継続することの凄みを感じる。
メジャーデビュー後、1枚目のアルバムである今作は当時彼らが選んだ自信の11曲が収録されています。
その中でも特に耳に残ったのはこの曲。
「センチメンタルピリオド」
メジャーデビュー1stシングルとしても出ているこの曲は、ユニゾンの曲の軸だと思っている。
キャッチーで印象的なフレーズとメロディ、歌詞も理解はできないけど(笑)言葉遊び的で楽しい。
聴いていて、目まぐるしく変わる展開はまるでジェットコースターのように勢いのままに突き進んでいく。
またユニゾンといえば、ギターボーカル斎藤のキレキレのギターフレーズ。
ギターソロでの衝撃はいつ聴いても格好良すぎる。
ドラム鈴木の手数が多く、目立たずとも確かな存在感。
この曲を聴かずにユニゾンを語ることはできないと思わせる1曲だ。
王道だけじゃない、バラエティ豊かな曲の幅広さ!
どのバンドにもこの曲!このフレーズ!この雰囲気!と「バンドの個性」がある、それはとても大切な要素だ。
誰にも負けない武器でファンもそれが聴きたくてライブに行くし、CDを買う。
ユニゾンといえば王道として「センチメンタルピリオド」が1stアルバムでは大きな役目を担っている。
しかし、ユニゾンの凄さはそれだけではない。
その特徴として、もう一つあるのが、
「引き出しの多さ」が1枚のアルバムに詰まっている。
持論だが、アルバムはまず1曲これ!って際立たせる曲があって、それ以外はその曲を引き立たせたり、ある程度バンドの新しい可能性を見出す曲があったりするのだが、ユニゾンはその傾向とは異なる気がしている。
例えば、この曲は個人的には非常に印象的だった。
「マスターボリューム」
センチメンタルピリオドとは別の解釈でのロックだし、激しさがあるので崩れない、整合性の取れた曲である。
ギターは歪みの中に芯があるから、コード感は損なわれておらず。
ベースも安定して、手癖的なフレーズに感動。
ドラムは隙間をなくしてやろうとしているくらい手数の多さがある。
各方向の個性が爆発しながらノンストップでかけていく。
まさにマスターボリュームをフルで回している感覚だ。
さらに1曲すごいなと思ったのが
「WINDOW開ける」
正直、当初はあまり好きではなかった、玄人好みというかとっつきにくい曲の印象。
(後々にこれもユニゾンの個性の一つだと気付く)
しかし、メリハリのある緩急の分かりやすさ。
曲の発想というか、バンドの色を出すのであればこういう曲は外していくべきだと思うが、
一切そんな様子もなく、どのアルバムにもこんな感じの曲を入れては玄人好みな色も出してくる。
メジャーの1枚目にしてはやけに挑戦的なアルバムだという印象が強く、最初はイマイチ掴みづらい感じだった。
しかし、今ではジャンルの垣根を越えて、音楽を楽しんでいるのがユニゾンらしさだし、ファンとしてもここを期待してしまう。
他のバンドにない、「揺るぎない個性」よりも「多様性のある個性」が1stアルバムから出ており、これは何枚も出ていて、ユニゾンを知れば知るほどこのアルバムがいかにすごいのかがよくわかる。
まとめ
もしユニゾンの有名な曲だけを聴いている人なら、ぜひこのアルバムを聴いてほしい。
どのように感じるかは自由だ。
これはちょっと苦手だな、やっぱりタイアップの曲が良い。
そう思うのであれば、それはそれで良い。
ライブMCや記事での田淵さん言葉を借りるのであれば。
「君らしく音楽を楽しめ」
私はいつでも同じ気持ちで音楽を楽しめるユニゾンがとても好きだし、これからも聴き続けようと思う。
その中でも初期衝動の固まりが詰まったこのアルバムを改めて多くの人に聴いてほしい。
もちろん最新のユニゾンも最高なので、合わせて聴くとさらに楽しめる!
ではまた~
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