あの名曲を銀杏BOYZが歌う!
熱狂的なファンが多い印象のアーティスト「銀杏BOYZ」を聴くとどうなるか。
青春、エロ、鬱屈、涙、愛、歪み、叫び、ノイズ、綺麗、儚さ。
イメージするとこれらの言葉が思いつく。
素直になれない気持ち、いつまでも子供の頃のあのままの姿、声を「峯田和伸」は代弁してくれている。
「この曲は自分のために歌っている曲だ」と思わせてくれる感覚。
言葉にできない感情をストレートに、ダサい自分をカッコよくさせてくれるのが銀杏BOYZの曲だ。
今回はそんな彼らがやったカバー曲の中の1曲について語ります。
こちらのプレイリストを聴きながらどうぞ。
女の子の可愛いが詰まった平成の名曲!
「MajiでKoiする5秒前」
作詞作曲を「竹内まりや」
1990年代後半、ボーイッシュな一面と圧倒的可愛さで人気を博していた「広末涼子」が歌っていた曲である。
30代から40代の方であれば誰でも一度は聴いたことがあるこの曲は「広末涼子」の圧倒的可愛さにピッタリの女の子らしい曲となっている。
かくいう私も当時、学生ながらこの可愛さにやられており、意味はわからないながらも口ずさんで歌っていた記憶がある。
この曲はとある女の子の1日を模したストーリーのある曲になっている。
始まりはこれからデートに向かうところから、待ち合わせ場所に着くまでの描写。
普段は着ない大胆な服装、母親のしかめっ面を横目に颯爽と出掛ける姿はこのデートへの本気度表している。
渋谷が苦手、待ち合わせの5分前に来るあたり、普段はもっと真面目な女の子なのだろう。
恋をするとそんな子でも大胆になってしまう。
サビは心情というか、どのくらいの気持ちでこのデートに臨んでいるのか。
現れた彼がどんなに激しい競争であってもデートに臨む強い気持ちが現れている。
“恋しちゃいそうな5秒前”で終わる1サビはそれでもプライドがあるのか、まだまだ本気にはならないぞ!と気持ちが揺れ動く心境をキャッチな言葉で表しているセンスが良い。
それこそ90年代後半なので、死語であっても、なんか良いと思う感覚は令和の今でも確かに感じられる。
デート中はそれこそ楽しい、本当に楽しい気持ちが溢れている。
それ以降も子供っぽさや大胆に腕を組むあたり、戦略的に動いているところもあり、“蟹座の女の子は少し大胆”と言い訳しながらも耳元で“大好き”と積極的に攻めている。
しかし、ここまで大胆に攻めながらも告白はラブレターを渡している。
ここも時代を感じる、当時はこれが1番相手に気持ちを伝える方法だった。
その5秒前なので、ドキドキしながらもワクワクしている様子が想像できる。
そして帰る間際の少し寂しげな展開。
別れるその時に次の約束とキス。それも門限の5秒前としっかり門限を守るあたり真面目な一面もある。
また思い出しては眠れないところに子供っぽさを感じる。
これぞ、世の男性が惚れてしまう女の子の具体的なイメージだ。
当時、これを元気いっぱいに「広末涼子」は歌っていた。
彼女のイメージもあって、とても有名になった曲である。
「銀杏BOYZ」が歌う意味
このようにすごく女の子な曲ではあるが、それを「銀杏BOYZ」が歌うとどうなるのか。
よく知らない人もこのMVを見てほしい。
欲求の全てを解放し、ノイズすら乗りこなしてしまう。
歌詞の生々しい言葉使いや青春真っ盛りだからこそ言葉にはできなくても、胸の中でついつい呟いてしまう感情。それなのにサビの優しさになぜか涙が出てしまいそうになる、やりきれない気持ちすらも包み込んでくれるような感覚は大人になれば薄れてしまうからこそ、突き刺さるものがあるのだろう。
それはこの映像でライブハウスに来ている人たちを見ればわかる。
普段抑えている気持ちや感情を全開で発散している、その姿はとても綺麗で、とても熱い。
人を感情を動かすパワーが「峯田和伸」の凄さである。
そんな彼が「MajiでKoiする5秒前」を歌うとどうなるか。
個人的には主人公をカメラで追っている映画のようにキラキラした世界を客観的に観ているような感覚になる。
曲の中で語られてない季節感、きっと暑い夏なのかなとか、二人のやりとりがより鮮明に峯田フィルターを通して見えたような気がする。
本家とは違った不思議な魅力をさらにプラスしてくれる「銀杏BOYZ」の世界観に耳を澄ませて、
ぜひこの世界に没頭してもらいたい。
まとめ
この他にも、たくさんの曲をカバーしているが、どの曲も原曲とは違った魅力があり、
峯田の魔法にかけられる。
ぜひ原曲と聴き比べてみたり、一緒に歌ってほしい。
また最新のアルバムも「銀杏BOYZ」らしい。
これからも一人の活動になると思うが、一人でもさらにパワーアップしている彼を見逃せない。
ではまた~
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