「バンド」はいつ何が起きてもおかしくない有限の存在
バンドとは常に大きな変化があり、それは荒れ狂う大海原を旅するような日々の積み重ねの中で人の心に訴えかける想いを音楽で届けてくれている。
その変化の中でも類まれな出来事が起きたのが、「SPYAIR」だ。
それはバンドの顔と呼べる”ボーカルの脱退”である。
メンバーの加入や脱退はそれほど珍しいわけではないが、”ボーカル”の脱退となると話は別だ。
楽器と同じく、常に耳に入ってくる音であり、バンドのイメージに直結する、そんな大きな存在がいなくなるとなればまったくの0からスタートせざる負えない状況になることは容易に想像ができる。
2022年3月「SPYAIR」はまさにこの状況になったのだ。
【SPYAIRについてのお知らせ】https://t.co/tpEPYIUbbX
— SPYAIR STAFF (@SPYAIRSTAFF) March 31, 2022
やむなく持病の寛解に至らず、これは誰も責めることはできない。
2022年は表に出る機会も増えてきたと思っていたところで大変ショックなニュース。
それほどまでにボーカル「IKE」の声の迫力と存在感は彼らの楽曲の象徴であった。
それが抜けてしまうというのはあまりにも衝撃敵で、バンドとしても非常に苦しい状況となってしまった。
このニュースをみて解散…と想像した人もたくさんいただろう。
しかし、残されたメンバー3人での活動は続くとも書いてあり、一体どのようになっていくのか。
期待や不安…様々な想いが出てくる中、続報を待った。
そして、2022年8月8日にYouTubeにて始まった「スパイエアー、ボーカル探してます。」
なんと新しいボーカルを募集という形で、活動を続けていくことが発表されたのだ!!
ボーカル交代ということで賛否両論あるかもしれないが、このチャンネルにて追いかけていくこととなる。
「SPYAIR」とはどんなバンドであるか、このチャンネルでどうなっていくのか。
1ファンとして追いかけてみることにした!
アニソンまで手掛ける唯一無二のロックバンド
「SPYAIR」は愛知県出身、もともとは別バンドで活動していたギターの「UZ」を迎える形で、
ベース「MOMIKEN」、ドラム「KENTA」、そしてボーカルの「IKE」により2005年から活動が始まった。
活動の中で珍しいのは、路上でのライブを大切にしているところ。
それは自らが足を運び、まだ自分たちを知らない人に向けて発信していく歩み寄りのスタンス。
その思いはメジャーに行ってからも変わらず、毎年夏には富士急で「JUST LIKE THIS」という野外ライブを行っていた。(ちなみに圧倒的な降雨率で、メンバー自身もネタにしている)
そんな彼らの音楽はロックだけでなく、ミクチャーやデジタル、ラウドといった様々なジャンルを取り入れており、それは唯一無二の音楽となっていた。
その領域は広く、彼らのことをアニメ主題歌で知ったという人も少なくないだろう。
「イマジネーション」
週刊少年ジャンプにて連載していたバレーボールをテーマにしたスポーツ漫画。
連載終了後の現在も人気を博している大人気アニメ「ハイキュー」の一期OPを担当。
バレーボールで大きな武器となる身長が低いにも関わらず、ひたむきに努力する主人公を含め、バレーに全力で向き合うキャラクターたちの熱い気持ちとシンクロした楽曲になっている。
作品のキャラクターだけでなく今現在努力している人にとっては最高の応援ソングとなっているこの曲は挫けそうなとき、あと一歩踏み出す力をくれる。
気力を与えてくれる名曲だ。
ハイキュー関連では第2期OP「アイム・ア・ビリーバー」や第4期「One day」も担当。
どの曲もハイキューの作品が色濃く表現された良曲である。
さらに同じく週刊少年ジャンプにて大人気作品である「銀魂」のOPも担当している。
「サムライハート」
軽快なギターリフから始まるキャッチーな楽曲、クールに振る舞いながらもホットな気持ちを感じさせる。
サビの歌詞は一緒に歌いたくなる、これぞ「SPYAIR」らしさを感じられるのでは無いでしょうか。
またライブでのタオルを回すのが定番曲であり、これが楽しくてライブに行っていると行っても過言では無い。
この他にもいくつかのアニメ、ドラマ、映画のタイアップを担当しており、作品の雰囲気を曲に反映しつつ彼らの得意分野を生かした名曲がたくさんある。
このような入り口からもぜひ彼らを知ってもらいたい!
ノンタイアップでも胸を打つ詞に心打たれる
「SPYAIR」といえば、上記にも書いたとおりアニソンから知る人は多い。
なので、そこに焦点が当たることも多いのだが、もちろん彼らの音楽はそれだけではない。
「ジャパニケーション」
自ら自分たちを試しに行く、そこで知ってもらうこと。その難しさにここまで挑戦的なスタイルでやっているバンドはなかなかいない。
この活動自体は成功さえすれば認知度を上げることができる。
しかし、実力が伴っていないとそれを叶えることはできない厳しさもあるし、なかなかに精神的に苦しむ可能性すらある。
このPVではその挑戦的なスタイルを形にしており、あえて韓国のソウル郊外でやるという、更にハードルを上げた挑戦的なスタイルから撮影されたものだ。
当時、K−POPブームが日本で起きていた一方で全く逆のことをするのがすごい。
またこの曲はインディーズ時代の1枚目のシングルであり、この挑戦にこの曲を持ってきたことに意味があったように思える。
更にノンタイアップではこの曲も外せない。
「ROCKIN’ OUT」
当時、IKEが声帯を痛めており休止後に発売されたこの曲。
「SPYAIR」のロックなサウンドが更にラフな感じになっており、それ故のカッコよさ。
また各パートごとのソロパートがあるところも特徴的だ。ベース好きには特におすすめ!
分厚いサウンドのど真ん中を突き抜ける歌声が生かされたまさに復活一発目にふさわしい曲となった。
ここまで紹介してきて、興味を持ってくれた方はぜひこれ以外にもおすすめの曲がたくさんある。
そのどれもが燃えるように熱い熱量と前向きにさせてくれる気力をくれ、また時にそっと隣で支えてくれる。
飾らないメッセージが胸を打つ「SPYAIR」の魅力を感じてもらいたい。
再始動を決めた2022年8月…
まずはこの動画をぜひ観てほしい。
こんな素晴らしいバンドが簡単に無くなってしまう可能性があったのだ。
聴けば聴くほど、IKEの声が「SPYAIR」の存在を強く感じるなかで、メンバー3人で続けていくことを決心した。
1ファンとして、この決断は嬉しく思うし、またどうしても寂しさを感じる。
しかし応援する気持ちは決して変わらないし、せっかく3人がボーカルを見つける様子をYoutubeで発信して行くことが決まった。
第2章として始まる「SPYAIR」を傍らで見ることができるこの機会をぜひ見逃さないでほしい!
そんなこんなで始まった…
「スパイエアー、ボーカル探してます。」※毎週木曜20時あたりで更新。
チャンネル登録して、一緒に追いかけていきましょう!(私は関係者ではありません)
ゆるっと始まってますが、彼らは本気です!
人となりも知れるからこそ、面白いなぁと思っています!
まとめ
「SPYAIR」は聴けば聴くほど、内からみなぎってくるものがある。
こんな世の中でも、明日を生きるパワーをくれるバンドがいてくれるのはとても嬉しい。
そしてこれから始まるボーカル探し、果たしてオーディションのように行うのか、それともオファーという形になるのか。
ついに立てられた目標も叶えることができるのか!!!
動画が進めば進むほど、こみ上げてくるものがあり、毎週楽しく観てます!(本人に届かないかな…)
ではまた〜
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