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【レビュー】感覚ピエロ 最新アルバム「ピリオドは踊る」の魅力”突き詰めたカッコいい”を語る

「プロモーション」

新体制となった「感覚ピエロ」の今。

かっこいい音楽聴いてますか!?

どういう音楽をかっこいいと言うかは人それぞれですが、聴いた人のほどんどがかっこいいと言えるバンド!

「感覚ピエロ」(以下、感エロ)

結成当初から一貫して、独自ですべての活動を行っている彼ら。
活動初期から一貫して、インディーズ活動を行い、一時はメジャーからの声掛けがあっても、それを断り自分たちの音楽を突き詰めて、今では有名ジャンプアニメ「ブラッククローバー」のOPタイアップや有名RPG「テイルズオブアライズ」のテーマソングを歌うなど精力的に活動している。

会社を立ち上げ、「株式会社JIJI」の社員兼メンバーでもある彼らは2022年1月26日に新体制となった。

現在は、
横山 直弘(よこやま なおひろ)ボーカル、ギター、作詞・作曲、レコーディングエンジニア担当。
滝口 大樹(たきぐち だいき)ベース、作詞担当
アキレス健太(あきれすけんた)ドラム、作詞担当
の3人体制になった。

ギターを担当していた秋月 琢登(あきづき たくと)は株式会社JIJIの代表取締役として、マネジメントとプレイヤーを行っていたが、「感エロ」の今後を考えて、一旦社長業に専念し、表舞台からは退くこととなった。

参照記事はこちら!

そんな変化がありつつも変わらず、独自のスタイルを貫き続けている「感エロ」だが、2022年2月に待望の2nndアルバム「ピリオドは踊る」が発売されるので、今回はこちらの魅力を語っていきます!

アルバム「ピリオドは踊る」でおすすめしたい曲3選!!

今作は16曲と多くの曲が入っており、どれから聴いてみたらいいのかわからない。
もちろんどの曲もぜひ聴いてもらいたいのだが、収録曲からおすすめしたい曲を3つ紹介します!

「共犯」

浮気を問い詰める女性目線の歌がまるで見てはいけないものを覗いているようなドキドキ感を味わうことができる。

男性であれば、問い詰められているハラハラ?するような展開と細かい仕草の描写のリアルさ。
女性目線の心境の変化と愛ゆえにどんどん深く重くなっていく過程が丁寧で歌詞のシチュエーションから想像が膨らんでいく。
「いっそ道連れにして…」と男性の浮気した罪と女性の殺人罪の両方の罪を重ねて、一緒にという考え方がより一層の深みを与えている。

生々しい歌詞なのに、しっかりサウンドがカッコいいのが「感エロ」の魅力である。
誰が聴いても、カッコいいと思えるロックとビジュアルのちょうど中間的でクールなサウンドが突き刺さってくる。
まその特徴の一つとして、ボーカル横山の妖艶な声は「共犯」のような生々しい曲のときに一層映える。

 

「buzz…………」

疾走感激しいドラムから始まるロックナンバー。
とにかくキャッチーなギターフレーズは一度聴いたら印象的で、とにかくカッコいい。

歌詞はSNS主要の世の中、”バズる”という言葉を「感エロ的解釈」で表現されているように思える。
結成当初から一貫してインディーズでやってきた彼らの中には常に挑戦があり、常に自分たちのやりたいことをやる。
しかしそれは諸刃の剣であり、シンプルに売れる売れないであったり、それこそプロモーション一つでどんなに良い曲でも聴かれなければ意味がない。
そのあたりはメジャーだと可能なものも多く、大きなステージやたくさんの人に知ってもらうこともできる。
もちろん、それ故に制限されてしまうことがある。

天秤にかけた上で、インディーズでやっていくことを選んだ彼らは常に挑戦の中で殻をぶち壊してこその”バズる”という称賛を得てきた。
二番煎じなものは決して評価されない、ましてや音楽はほとんどのことがやり尽くされた中で、オリジナリティ、個性を発揮するには制限を取り外さないといけないプレッシャーの中、これまで体現してきた「感エロ」だからこそ、書ける歌詞だし説得力のあるナンバーだ。

もちろん演奏も最高かつライブ映えする曲なので、ぜひ一度生で聴きたい。

 

「感染源」

社会風刺的なメッセージが込められた曲。
このコロナ禍で”感染”という言葉がとても重く受け取られる昨今、「人」という感染源が移していくのはウィルスだけでなく、”価値観”であったり、”普通”という概念かもしれない。

それは時に人を傷つけていく。

ただ渋谷地下を歩くだけのMVであるが、一番人が多いと言われる渋谷、駅前の横断歩道を歩く道。
常に人がいて、その一人ひとりとこの歌詞を当てはめると考えてしまう。

そう考えるとコロナ禍はあくまでキッカケであり、現在に限らずいつの時代でも当てはまる印象だ。
世の中にはたくさんの為になる言葉がある。
人それぞれで価値観が違うからこそ、どんな言葉当てはまっても良いようにしているかもしれない。
しかし一歩引いて見てみると矛盾していることも多い。(同じ人が同じ時に言っているわけではない。)

例えば、歌詞の中で”一人はみんなのため”と特に学生時代にはよく聞いた言葉だろう。
もちろんそれは間違っていないし、日本人だからこその感覚だと思う。

しかし、社会に出れば助けてくれる人が意外と少ないことを知る。
特にこんな世の中になったからこそ当てにならないことも多くなる。
そして”自己責任”と一方的に投げつけている場面もよく見るようになった。

そんな形で誰かが自分の都合で決めたルールに気がついたら従ってしまっているからこそ「脳が感染されている状態」であり、その感染源はすべての「人」であり、もちろん自分自身である。

だからこそ、「愛」も同じく広げられるのは「人」である。

「感エロ」的、愛のある歌であり、メッセージ性のある曲となっている。
これもインディーズでやっているからこそ、ストレートに表現することができているのかもしれない。

「プロモーション」

まとめ

全体を聴いてみて、やはり感エロはカッコいい。
サウンド的なかっこよさと彼らの世の中に出す上での姿勢やときにメッセージ性のある歌詞。
全てにおいて一貫して来たからこその2ndアルバムである。

新しい変化の中でより彼らが新しい挑戦をしていく姿をぜひ追いかけていきたい。

ぜひこれからの「感覚ピエロ」もどんどん広まってほしい。

過去曲を聴きたい人はこちらから。

最新アルバムはこちらから。

ではまた〜

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