古き良きを大切にしつつ現代にも昇華した音楽♪
音楽は日々、進化、変化がされている昨今。
表現者が多ければ、もちろんそれにあわせて多種多様に表現の幅は広がっていくのが常ではあるが、
いつの時代に聴いても、また聴く人の年齢によってその時の感性に響く古き良きも音楽の素晴らしさもある。
今回紹介したいのは、そんな古き良き音楽の系譜とも言えるのではと思うバンド、
「グソクムズ」について語っていきたい。
一度でも聴いたことがある方は、ご存知だと思うが。
今もファンを魅了して止まない二大バンド、「はっぴぃえんど」「シュガーベイブ」のリスペクトを感じるバンドである。

2014年に結成し、吉祥寺を中心に活動している。
ラジオで彼らの曲が紹介されたのをきっかけに徐々に認知度を上げてきているバンド。
確実に今後様々なところで彼らの姿を見る機会が増えるはずなので、ぜひ興味のある方には聴いてもらいたい。
よろしければこちらのプレイリストもどうぞ!
「グソクムズ」にハマる!おすすめしたい曲3選!!
「すべからく通り雨」
「グソクムズ」を一躍有名にしたのは曲。
まずはこの曲を聴いてもらえるとバンドの雰囲気がわかってもらえる。
第一印象はやはり彼らの音楽のルーツになっているバンド「はっぴぃえんど」だろう。
あ、どこかで聴いたことがあるな、はまさに彼らの音楽である。
聴いたことがない人でも、どこか昭和の馴染みやすい雰囲気が感じられるので好みはあれど、嫌いな音ではないはずだ。
個人の印象だが、懐かしさは感じても音は現代に昇華されているところが良い。
サビから入り、曲の印象を聴いている側にしっかりと植え付けてからのAメロ。
またサビに戻っての繰り返しなのだが、曲の美味しいところが何回も楽しめるのが良い。
今はコンテンツを短い時間で評価されてしまう、指一つでスキップされてしまうので、
おそらく「はっぴぃえんど」をそのまま聴かせても、よほど興味がない限りはすぐにスキップされてしまうだろう。悲しい時代…
そこを狙ってか、彼らの曲は曲の美味しいところを何度も持ってくることで、聴いたみたい欲を刺激してくれる。
結果、曲のイメージが想像しやすく、またそのイメージする光景がとても綺麗である。
他のジャンルとは一線違った「シティフォーク」というジャンルが意外にも馴染みやすく、
ニッチな音楽を知っている優越感に浸れるのも良い。
「泡沫の音」
読み方は「うたかたのね」
PVの演出として、あえて荒い映像にしているところがサウンドに合っているし、
所々にチョークで書いたような絵や文字を重ねているところがオシャレ。
音声のない卒業フィルムを見ているような、不思議な感覚になってくる。
ギターソロで使用されている、スライドバーの音が絶妙な音の揺らぎを表現している。
音に奥行きがあり、安心感が生まれるところが良い。
また彼らの曲の良いところは、口ずさんで見たくなる歌いやすさ。
この曲で言うと、フレーズごとの歌詞の終わりが「え」の母音が多用されている。
どう言うことかと言うと、例えばサビはこんな感じ。
外は砂混じりの雨
流れる髪はね
今日も綺麗で
淡く舞う景色と雨
過ぎれば夕焼け
響く泡沫の音
みたいな感じで、すべて母音が「え」になっている。
こうすることで響きを大事にしているし、韻を踏んでいるので、気持ちも良い。
読むだけでも発見がある、面白い曲になっている。
「グッドナイト」
私の好みとして、ベースのブリブリとした音はとても好きなので推したい曲にしています。
夜の空虚さ、キラキラした雰囲気と、少し寂しさを感じるサウンド。
別れて、ひとりぼっちの夜を慰めるのは自分。
曲名からいい夜を過ごしてねと言う意味になのかなと思ったら、こんな夜ならもう寝てしまおう。
冷たい夜から逃げるように寝ようとしているが、なかなか寝れずに朝を迎えてしまう。
誰でも一度はある、寝たいのに寝れないストレスを抱えている一晩の時間の流れを丁寧に歌詞にしている曲。
眠れない夜のお供にぜひ聴いてみてください!
まとめ
歌詞は「雨」や「夕暮れ」、「街」など風景から心情を切り取った表現がとても上手い。
今後も詩の表現には注目していきたい。
また曲もメンバーでそれぞれ作っているので、個々の個性に差が生まれるともっと幅が広がる可能性がある。
今時点でもバンドのメロディ、歌詞からもやりたいことが明確になっていて、聴きやすいバンドだ。
最近は昭和のサウンドが好きな方も増えてきたし、このタイミングでぜひ一度は触れてほしい。
2021年12月に発売された1stアルバムから聴いてみると良い。
ではまた〜
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