ストレイテナーのミニアルバムをおすすめしたい!
今回はストレイテナーのミニアルバム「Blank Map」について語ります。
まず始めに、声を台にして言いたいことはストレイテナーにおけるミニアルバムの立ち位置はフルアルバムとは全く異なっているということ!
フルアルバムは割と実験的な部分を乗り越えて、ストレイテナーらしさやコンセプトがしっかり決まっているので完成度の高い作品となっている。
ミニアルバムはフルアルバムと対照的に”実験的な”かつ”遊び心”があって、よりバラエティに富んだものとなっている。
インディーズ時代に近い勢いとその中でも遊んでいるので、こっちの方が好みという人も多いと思います!
今回紹介する「Blank Map」はこれまで同様にチャレンジな要素が多く、ストレイテナーの通って来なかった曲調や雰囲気の中でストレイテナーの良さが出ている。
どの辺が実験的かどうか語っていきます!
実験と遊び心のある曲から見える個性の強さ
「STNR Rock and Roll」
STNR=ストレイテナーという意味だとして、ストレイテナーのロックンロールはこれ!という意味なのか。
ロックというよりはマーチング、パレードのような盛り上がりを感じる、まさにライブがこれから始まるぞという前奏だ。
力強く前進していくような高揚感があり、Aメロの少し切ない感じとホリエの優しい歌声。
そしてストレイテナー では外せない、ギターOJがたまらない。
とにかく音がかっこいいし、渋いなって感じ。
かなり海外のアーティストを意識したような曲だが、ホリエアツシの声にエフェクトもかけており、耳心地がとても良い。
この曲はぜひ和訳していただけると良いかもしれない。
「いつも、どこでも、俺たちは最高」という歌詞から始まる。
自画自賛だが、21年目にして心からその気持ちが出たと思う、もちろんそれはファンも含めて周知の事実だ。
この辺りがテレくさくてフルアルバムには持って来ないような理由だと思う笑
今後のライブ入場曲で当分やりそう、21年目にして初の試みを感じる曲から今作は始まる。
わずか3分の曲だが、最高にホットな気持ちにしてくれる。
「吉祥寺」
そういえば、一時期、「ストレイテナー解散」と一部ネットで騒がれたことを思い出す。
実はこの曲のMVが理由とのこと、もしストレイテナーが解散したらそれぞれどうなっているか。
各メンバーの設定がリアルで笑える、ホリエはちょっと違うか笑
主人公役の設定もギターを担ぐ、おそらくミュージシャンを目指している。
ストレイテナーファンでもあり、街で偶然メンバーに会うという状況。
そんな主人公を見て、懐かしい気持ちになり再結成というストーリー。
今までファンタジー要素が多かった歌詞も思い入れのある場所「吉祥寺」と名付ける現実感。
これは今までの曲にはなかったのではないかと思う。もしもの設定という意味ではある意味ファンタジーか。
ちなみに吉祥寺のMVと言えばストレイテナーの人気曲「REMINDER」を思い出す。
あれも近しいストーリーになっているし、よければ合わせて見てもらうと良いかもしれない。
現実にある街をテーマにした新しい雰囲気の曲だが、ホリエの想いも強いナンバーなのがよくわかる。
歌詞もしっかり読みこむとこれまでの歩みを色々な角度、どちらかと言えば人間関係的な部分に焦点を合わせて書かれている。
ファン人気も高くなっていくであろう、オススメの1曲です。
「Jam and Milk」
ストレイテナー得意どころのオシャレナンバー。
ギターOJの手癖が出ているお馴染みのフレーズが際立つ、さらにエフェクトのかかった音とカッティングがカッコいい。
あえてなのか、ホリエがキーボードで参加している当たり曲名の「Jam」が音楽的意味の「ジャム」にかかっている様にも思える。それでバランスが良い感じなのも、うなづける。
個人的にはアコースティック盤でやっても映える曲かなと思っている。
「青写真」
「青写真」=「日光写真」という意味らしい。
要するに複写の際に青くするために行う技術で作った写真である。
切なさもあり、力強さもあるミドルナンバー、これはストレイテナーの得意なところ。
ベースでとことん低音を響かせて、アルペジオとリードギターのメロでしっかりと差ができている分、お互いの領域で自由に表現されている印象だ。
こういう雰囲気のホリエが作る世界観の良いところ、より磨かれた得意分野にこれまで以上にエフェクトを入れてきたのは若干の遊び心に近い形だと思う。
「スパイラル」
巡り巡って、まわりまわって、そして繋がっている。
活動を21年を振り返り、割と順風満帆に来ている彼らも多くの苦悩があったのかもしれない、それらを全て糧にして次に進んでいこうとする強い気持ちが表れたナンバー。
先にデジタル配信で出ていたが、私が知り始めた時と比べると曲の雰囲気は親しみやすい感じになっていると思う。
昔はギターもベースもゴリゴリで激しさと繊細さを持ったナンバーが売りだったが、徐々にアコースティックや鍵盤も取り入れ、時代の流れと共に”らしさ”を持って変化を好んできたバンド。
そんな彼らはいつもライブでは暖かく、ファンも音楽だけでなくその人柄も含めて彼らが好きなんだと思う。
そんなファンへの感謝の気持ちも込めて、最高に暖かい曲となっている。
私もファン歴でいえば、10年以上立っているが、本当に彼らのファンで良かったなと思える、今作最高の曲だ。
まとめ
ストレイテナーのミニアルバムと言えば、「挑戦」「遊び心」と実験的に行うケースが多い中で、今作は比較的に気持ちの強さが出た感謝の1枚となっている印象を感じた。
それが良いか、悪いかは聴いた各々が思う事なので、どうこういうつもりは全くないが。
個人的にはこれからも楽しみだと思う、次出る曲への期待も高まった1枚でした。
最新アルバムも期待通り、いや期待を超えてきた。
ではまた~
コメント